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ホントは温泉ドタバタにしようと思ってたのに・・・何故?
※稚拙な表現・時代錯誤な表現等ありましたらごめんなさい。生温く見守ってやって下さい(汗)
広間に大量の着物が積まれている、そして誰が見ても・・・女物。
「近藤さん・・・こりゃあ一体・・・」
「おぉ、トシ。京ではな、節分に”おばけ”という風習があるそうだ。何でも男が舞妓の格好をしてみたり、おばあさんが若い時分の振袖を着てみたりと・・・まぁ普段しない格好をするらしい。」
「・・・で、この大量の女物の着物類は?」
「ああ!島原などで借りてきたのだ。皆快く貸してくれたぞ。」
「・・・これを皆に着ろというのか?」
「そうだ。やはり男所帯の新撰組とはいえ似合う輩の一人や二人・・・」
「俺は絶対にやらねぇぞ!」
「あ~・・・トシもいけると思うんだがな」
「近藤さん・・・頼むから、思うだけにしといてくれ;」
「そうか?・・・ん~、他というと・・・」
--数刻後--
「・・・ということで、宜しく。」
「・・・土方さん、これは誰の策略ですか?」
「なんで”おばけ”役が俺と山南さんなのさ?」
「山南さんに総司、二人とも適役だろう。こういうのはやるときゃ手ぇ抜かねえ奴のほうが面白いんだよ。」
「ふーん、じゃあ誰か責任もって一日俺たちについて回るってことだよねぇ?」
「・・・では、私は土方さんを指名しましょうか。」
「あ、じゃあ俺は一くん。」
「・・・二人とも、随分と勇気ある指名じゃねぇか;」
「山南さん、準備しましょうよ~。」
「そうですね。・・・では、夕刻まで絶っっ対に、この部屋に入らないように。」
山積の着物から物色後、沖田と山南は部屋に篭ってしまった。
--夕刻--
土方と斎藤は揃って例の部屋前に居た。
「・・・おーい、そろそろ時間・・・」
スッと襖が開くと・・・島原にもここまでの女は居ないだろうというほどの美人が二人。
「・・・流石だな、山南さん。」
何故か嬉しそうに目を細めると、土方は手を差し出す。
その行動に艶然と微笑み、差し出された手を取る。
「一くん、土方さん見習ってってば。」
「・・・あ、あぁ。」
斎藤も土方に習い沖田の手を取る。
四人が広間に行くと大騒ぎとなった。
「すげー・・・総司も山南さんも、こりゃあ見事に化けたもんだな。」
「二人とも、島原の花魁顔負けじゃんか!」
「・・・なっ・・・ホントに、総司と山南さんか!?」
「うんうん!俺の見立てに間違いはなかった!」
「・・・じゃあ行ってくる。」
「「「えー!俺も行きたい!」」」
「じゃあお前ら女物の着物着てこい。」
「・・・俺、新八っつぁんのだけは見たくない。」
「俺だって見たくねぇよ!それを言うなら左之も同じだろう!」
「俺だって自分のそんなナリ見たくねぇよ。平助はいけるんじゃねぇか?」
「新八っつぁんとか左之さんよりマシだと思うけど…この二人を見ちゃったらなぁ」
--夜半、屯所にて--
総司は戻るなり「疲れた」と一言残して自室へ消えてしまった。
付いていた斎藤は巡回に行くと出かけた。
山南も流石に重量のある花魁衣装など着てしまった為、疲労が色濃い。
一刻も早く仕掛けを解いて楽になりたいのだが・・・
「山南さん、もう少しだけその格好を眺めさせて貰えるか?」
「・・・高くつきますよ。」
「なに、本当に辛くなったら脱いじまえばいい。」
「・・・そんなにこの格好が気に入りましたか。」
「島原へ行った時の・・・周りの男達からの羨望、あれはいい気分だったな。」
「私は女から露骨に敵意を向けられていましたが。」
「そりゃあそうだ。誰もが山南さん見て男だとは気付かなかっただろうな。」
「・・・徹底しすぎましたね。いっそ歩き方を普通にすればよかった。」
「いや、折角だ。今日はそのまま気位の高い花魁で居てくれ。」
笑いながら酒を呑む土方に一言
「・・・それでは、私にも一献。」
土方の話に付き合いだした様子の山南に、無言で杯を差し出し酒を注ぐ。
「花魁、お前はどうしたら俺のものになる?」
「・・・(クスッ)貴方の、本気を見せてくれるなら。」
注がれた酒を一気に飲み干し、ゆっくりとした仕草で土方を見る。
と、顎を掬われ唇が重なる。
軽く吸われ、舌で唇を辿り、紅色が映える薄く開いた唇へ舌を差し入られれ・・・
「んっ!・・・ん・・ふっ・・・・」
土方からの深い口付けを受けながら、冷静な自分がどこかで”これ以上は危険”と警鐘する。
ようやく解放された時の表情は・・・
土方にしてみれば快楽に惚けた山南の表情は堪らない。
山南は土方の色気を目の当たりにして、女が”惚れる”理由が分かった。
「・・・続けて、いいのか?」
いつの間に組み敷かれたのか、土方の向こうには天井が見える。
「・・・いいえ。疲れました。」
「俺がその着物脱がせてやろうか?」
「そんなことを許したら、ただ事で済むとは到底思えませんが。」
「俺は無理矢理なんざ好きじゃねぇ、するなら合意じゃねぇとな。」
土方の髪が山南の頬にかかる。
「・・・では。」
「まて。」
立ち上がり自室へ戻ろうとすると腕を掴まれ戻される。
「・・・まだ、何か?」
「俺は、・・・本気だぞ。」
「・・・御自由に。私を本気にさせたら、大したもの・・・っ!何を!」
掴んでいた山南の腕を上げ、二の腕を露にすると、内側の柔い部分へ口付けてくる。
「っつ!」
女着物のせいで身動きがままならない。
微かな痛みを感じたと思うと土方が身を引いた。
「その印が消えないうちに、できれば次の逢瀬の約束を取り付けたいところだな。」
微かに笑うと、山南は無言で障子を閉めた。
色気に惑わされたのは・・・土方か・・・ 山南か・・・。
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【あとがき】
若干”艶”をと思ったのですが・・・ぬるいな。
もっと艶のある山南さん、色気のある土方さんを書きたかった(><)
もっと精進します。。
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11/23(祝) としまえん
薄桜鬼/斎藤一(洋装)
12/06(日) 大泉工場
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