[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
土方×山南…土方視点と山南視点が交錯/①はR18でないので一応こちらにもUP
※稚拙な表現・時代錯誤な表現等ありましたらごめんなさい。生温く見守ってやって下さい(汗)
「あぁ、こんなに遅くなるとは思わなかった。・・・仕方ねぇ、その辺の宿場で休むか。」
山南と二人、近藤の代理で江戸へ出向くことになった。
用は済んだがすっかり遅くなってしまい、周囲はあっという間に闇に堕ちていた。
そのまま歩を進めると先に宿場の明かりが見える。
どうやら今夜はここで一泊となりそうだ。
--宿--
宿に入るには少し遅い刻限、夕餉が用意出来ないと困る女将に「酒があれば」と告げると、
それならばこちらにと部屋へ案内してくれた。
どうやらこの宿には俺達二人しかおらず、折角だからと一番良い部屋へ通してくれたのだ。
確かに、やわらかい光を灯す行灯に広めの部屋。風呂にも近く貸切状態だ。
「土方さん、先に風呂へどうぞ。私は本日の報告書を記してからにします。」
「お・・・そうか?じゃあ悪いが先に。」
「ゆっくりどうぞ。」
俺は手早く浴衣に着替えると風呂へ向かった。
「さて・・・。」
山南が備え付けの文机に向かい筆を滑らす。
すると障子の向こうから女将の声、「どうぞ」と声をかけると盆にあるのは酒と肴。
更に障子向こうの廊下には徳利が数本並んでいた。
流石に瞠目していると「夕餉の仕度が出来なかった代わりに」と言う。
恐らく土方は上機嫌だろうが・・・と山南は思案し女将の折角の好意を無駄にはできず、礼を言って受け取る。
畳の上にある盆と徳利を眺めながら、ふぅ…と一息ついた。
「終わったのか?」
スッと障子を開ける。普段は括ってある髪も流石に解いた。
「ん?・・・何だ?この酒の量・・・」
「女将が先ほどお詫びにと。あぁ、先にやってて下さい。」
「・・・おぅ。」
短く返事をすると、山南はいつもの眼鏡を文机に置き風呂へ向かった。
風呂は存外広く、足を伸ばせる大きさは久方ぶりだ。
自らの足に手を這わせて労わり、大きく伸びをするとパシャンと湯が跳ね髪に掛かる。
そのまま湯船に潜り身を委ねた。ゆらゆらと波打つ水面と漂う髪、向こう側には明り取りの窓から見える月が輝く。
湯から上がり、身体を滴り落ちる雫を拭い浴衣を着込む。
丁寧に髪の雫を拭って部屋へ戻る。途中、余りにも月の光が明るく立ち止まり見惚れていた。
部屋に戻ると、私が部屋を出るときと全く変わらない土方。
どうやら待っていてくれたらしい。
「山南さんは、呑まねぇのか?」
「私は・・・。少しだけお付き合いしますよ。」
山南が杯を手に取り俺の酌で酒を口にする。酒を嚥下する仕草に艶が見える。
「・・・俺が前に、山南さんに言ったこと覚えてるか?”本気で口説く”と。」
・・・あぁ、そんな事もあったと山南が表情を変える。そんな様子に苦笑いを浮かべて杯を空ける。
「他にも・・男を口説いたことが?」
「いや、恐らく後にも先にも山南さんだけ、だろうな。」
「・・・素直には喜べませんね。」
「俺も戸惑ってるんだ、男だと分かっちゃいるんだが、どうしようもなく目が追う、惹かれる。」
「・・・まさか、鬼の副長にここまで口説かれるとは思いませんでしたよ。」
「惚れた奴の前ではただの男、だからな。」
「しかし私も男です。」
そうなんだよな、と俺が笑うと真面目な顔で凄いことを問いかけてきた。
「・・・男同士が繋がる方法を御存知なんですか?」
ぶはっと酒を思い切り噴出してしまった。
これにはどう答えていいものか・・・
「あ~・・まぁ、な。流石にコトに及んで知らぬ存ぜぬじゃあ示しが・・・;」
「でしたらどうぞ。」
・・・何やら都合の良い幻聴が聞こえたようだ。
先ほど聞こえた言葉の意味を考える。・・・”どうぞ”??
「何事も経験です。私はそちらの趣味はありませんが・・・
別に土方さんは私を女として抱こうというわけではないのでしょう?」
「あぁ。」
勿論だ、山南を女と思ったことなど一度もない(女よりも綺麗だと思ったことは何度もあるが)。
しかし色香や艶はどうしようもなく感じるのだ。
”何事も経験”と言い切ってしまった山南は・・・らしいと言えばらしいが・・・
ふと逡巡し、思わず笑みが零れた。
ならば、虜にしてしまえばいい。男を抱くのは初めてだが、妙な自身はあった。
それは以前、山南の不眠に付き合い寝かしつけた時の記憶。きっと身体は記憶しているはず。
「それとも、このままでは抱く気になれませんか?」
浴衣の裾を乱し手酌で自らの杯を満たし嚥下する。
・・・本当に、今回は二人きりでよかったなと思う。
無言で自分の杯に酒を注ぎ、一口、喉へ流し込まずに留める。
そのまま山南の腕を引き唇を合わせ、顎を掴んで薄く唇を開かせる。
そのまま一滴も逃さぬよう山南の口内に舌を入れ酒の味を追いかける。
ふっと身体を離すと、山南が艶やかに笑って告げる。
「下手だったら、承知しません。」
--②へつづく--
************************************************************************
【あとがき】
この続きはR18ということで…書きあがり次第、裏へUPさせて頂きます。
ほんの一部ですが修正しました。
何だかぬるくてごめんなさい!裏頑張ります(;>_<;)
しかし山南さんキビシイ(爆笑)まぁ…きっと下手じゃないですよ土方さんは(←ヲイ)
06 | 2025/07 | 08 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
↑アイコンこちらから頂きました♪
********************
↑ イヌ平助と柿w ↑
アイコンこちらから頂きました♪
********************
11/23(祝) としまえん
薄桜鬼/斎藤一(洋装)
12/06(日) 大泉工場
薄桜鬼/斎藤一(洋装)