薄桜鬼【全てを】

土方×山南？…最近これ私のブームなんです！
シリアスっちゃ～シリアスですが…
あ、ほんのすこーしだけ、傷付きます(指が）。このくらいなら大丈夫かと思いますが。。。

※稚拙な表現・時代錯誤な表現等ありましたらごめんなさい。生温く見守ってやって下さい(汗)

ふと、廊下を誰かが歩く音が聞こえてきた。

「・・・山南さん。」

「？その声は…土方さんですね？」

ゆっくり近づいてくると、更に顔を近づける。

「なっ！」

「実は、メガネを外すとここまで近づかないと顔が確認できないのです。流石に新撰組幹部は声で分かりますが。」

「…そうか。」

「どうしたんですか？酔い冷まし・・・という訳でもなさそうですが。」

「あぁ、静かに飲もうと思ってな。場所を探していたんだ。」

「それは賛成ですね。」

「なんだ、山南さんが付き合ってくれるのか？」

「あの騒ぎの中に戻る気はありません。」

「・・・戻らないほうがいいな。この勢いじゃ総司あたりに山南さん襲われるぞ。」

「・・・私が、ですか？・・・それは、また面白い展開ですね。」

「・・・まぁ、一杯どうだ。」

縁側に用意してあった酒を注いで山南へ差し出す。

「・・・絡んでも知りませんよ？」

「絡んでくれても構わん。山南さんなら大歓迎だ。」

「・・・そんなに、私の言葉が衝撃的でしたか？」

「・・・何だ、記憶にあるのか。」

「ええ、しかし最後まで言い切ったのかは定かではありませんでしたけれど…言ったんでしょうね、私は。」

酒を煽り、艶然と微笑む。

「あぁ、俺には衆道の気でもあるんじゃねぇかと真剣に考えた。」

土方の杯に酒を注ぐ。

「・・・それで？」

注がれた酒を一息で喉に流し込み、

「男とか女とかじゃねぇ、”山南敬助”という奴を丸ごと手に入れてぇんだ。」

「全て・・・ですか。随分と大きく出たものだ。」

呆れ顔で杯を受け取ると、注がれた酒を煽る。

「それは”新撰組”の土方としてですか、それとも”土方歳三”個人として？」

言葉を受けた夜のような挑む視線だ。
『面白い・・・』口角を上げて自信に満ちた笑みを浮かべながら山南からの問いに答える。

「新撰組にとって山南さんは外せない、必要な存在だ。だが俺個人で繋ぎ止められるなら願っても無い。」

「・・・貴方自身を、私に捧げる…と？」

「その代わり、見返りは山南さん自身だ。」

「・・・（ｸｽｯ）もっと色気を出さなければ、女性は首を縦に振りませんよ？」

「何だ、山南さんにも色気は通じるのか？」

「私は特に女性にも男性にも興味はありません。あるのは・・・”個人”のみ。
　しかし…貴方の本気は見てみたい。」

刀を抜き、その刃に指をそっと当てる。

「・・・っ」

赤い線から落ちる雫が杯の酒に溶ける。

その行動を見て土方も同じように自分の指を山南の刃へ滑らせ、落ちる雫を杯へ入れる。

そのまま一口、山南が嚥下する。酒の味と香りに混じって広がる互いの血。

残りを全て土方が飲み干すと口を開いた。

「もっと山南さんを手に入れるにはどうしたらいい。」

「・・・これ以上を望む、と？」

「酔わせりゃいいのか？」

クスクスと笑いながら

「欲求を満たしたいのであれば、島原へどうそ。」

土方へ近づき告げる。

「私にその気はありません、しかし、貴方が私を口説けるというのならば・・・やってみるといい。」

近づいた山南の腕を取り、先程刀身で傷つけた指先を口に含む。
そのままそっと傷口に舌を這わせる。

「これから、油断するなよ・・・山南さん。」

「さて・・・あの土方さんが、これからどのように楽しませてくれるのか…。
　あぁ・・・貴方の快楽に耐える表情もきっと私を楽しませてくれるのでしょうね。」

「俺を焦らすのか？・・・後悔するぞ。」

そう言いながら不敵に笑った表情は…山南の奥に火をつけるには十分だ。

「欲しがればいい。限界まで。そうでなければ求められる意味はない。」

「・・・望むところだ。」

ふと思い出したように真剣に告げる。
　
「山南さん、メガネを外すのは俺の前だけにしてくれるか？」

「・・・何か問題でも？」

「他の奴には見せたくないだけだ。」

…この男は…

「・・・そういうものは、嫌いではありませんよ。」

笑いながら立ち上がると「それでは」と自室へ向かった。

 

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【あとがき】
またやっちまった～！（＞＜）
もっと色っぽくしたかったんですが・・・自主規制(笑)
ヤバい、最近ホントに土方×山南。
ダメだな～まだ甘い。

次は拍手お礼に艶っぽいの上げてみようかな♪