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斎藤さん主役 ・・・ドタバタ。

・・・斎藤さん難しい・゚・(つД`)・゚・

※稚拙な表現・時代錯誤な表現等ありましたらごめんなさい。生温く見守ってやって下さい(汗)


9c2d1051.gif
鍛錬から戻り中庭に面した廊下を歩いていると、上から「にゃあ」と猫の声。

「・・・ ・・・」

猫と目が合ってしまった。

…確か土間に魚の骨でもあったか、と珍しくも考えながら行き先変更。


先程の場所に戻ると、猫が縁側へ下りている。
腰掛けて持ってきた魚の骨を地面へ置いてやると「にゃあ♪」と嬉しそうに喉を鳴らして食べ始めた。
すると声に釣られたのか近所に居た猫が次々と姿を現した。
喉を鳴らしそれぞれ斎藤の足に腕に背中に擦り寄ってくる。

「・・・」

一匹だけに餌を与えるのも可哀相か、と再び土間へ行き数匹分の魚の骨を板に載せて持ってきた。
下ろすと一斉に餌へ群がる猫。
それを縁側に腰掛けながら暫く見ていた。すると…
食べ終わった猫から、ゴロゴロと喉を鳴らしながら斎藤の側へ来て毛づくろいを始めたり膝に乗って来たり・・・

いつの間にか斎藤の周辺は猫で固められていた。

「あれ~?一君、こんなところで珍しいね。何やってるの?」

「・・・総司か。特に何もしてはいないが。」

「・・・何で猫に囲まれてんの?まさかこれ一君が飼ってる、とか言わないよね?」

「違う、餌をやったら寄ってきただけだ。」

「ふ~ん。これが土方さんだったら、きっと一斉に猫逃げちゃうね。」

「・・・俺が、どうしたって?」

土方が姿を現した途端、斎藤の側へ群がっていた猫たちは一斉に逃げていった。

「・・・。」

「あはははっ!ホラ、ね?」

「ったく・・・近所にあんなに猫が居たのか。」

「・・・土方さんは、動物は嫌いですか。」

「ん? いや、嫌いじゃねぇが・・・如何してか避けられる。」

「あ~、分かる。俺も猫だった絶対に土方さんの近く行こうとは思わないもんね。」

「あぁ?そりゃどういう了見だ。」

『にゃぁ~お』

「ん?あれ?・・・土方さん居るのに、この猫逃げないね。」

「総司、お前俺に喧嘩売ってんのか?」

先程から斎藤の膝を陣取っている黒猫。
土方・沖田・斎藤と並べば、人間でも避けて通るであろう組み合わせ。
それでもこの黒猫は堂々と喉を鳴らしている。

「・・・その猫、斎藤に似てるな。」

「「は?」」

突拍子も無い言葉に思わず二人同時に答えてしまった。

「・・・あ、この猫、首の周りだけぐるっと白くなってる。一君がいつも首に巻いてる白い布みたいだ。でもこの猫のほうが一君より愛嬌あるよね~。」

「・・・」

猫を抱き上げてみると、確かに首周りに白い模様。

「・・・そろそろ左之助と平助が巡回から戻ってくるだろう。斎藤、新八の奴叩き起こしてこい。」

「わかりました。」

猫を膝から下ろし頭を撫でてやると「にゃぁお」と斎藤の手に擦り寄ってから中庭へと消えた。

 


--斉藤と新八が巡回に行った後--

「お~い、斉藤く~ん。おっかしーな、さっきこの辺りに居たのに・・・お~い。」

「総司?手に持ってる木の実、何だ?」

「あ、平助。・・・コレ?斉藤君の好物。」

「・・・へ?斎藤ってこんなの好きなの?」

「当然じゃない。コレあげるとゴロゴロと擦り寄ってきて可愛いよ~。」

「斎藤が・・・ゴロゴロ? 擦り寄って・・!?」

「あ、見かけたら教えてね。」

と飄々と立ち去る総司。後に残された平助は・・・

「・・・っ! 左之さん!さーのーさんっ!大変だって!」

「なんだ平助、いきなり駆け込んできて。」

「斎藤がっ・・斎藤がぁっ!」

 


--巡回から戻ると--

「「斎藤っ!」」

「・・・何だ、原田に平助・・・二人して。」

「お前、総司にどんな弱み握られたんだ?」

「違うよ左之さん!何か一服盛られたんだろ?」

「・・・一体、何のことだ。」

「いや、だって総司が・・・あーっ!総司!斎藤ここに居るぞ!」

「ん?それがどうしたの?」

「どうしたもこうしたも・・・斎藤探してたじゃんか。」

「・・・あぁ、あれ?俺はこっちの”斎藤君”を探してたんだよね。」

総司の腕には黒い猫が一匹。

「「・・・総司、まさか」」

「土方さんがさ、"斎藤に似てる"っていうし、珍しく人に懐いた猫だったから”斎藤君”て名前を付けたんだ。」

「・・・総司・・・迷惑なことを・・・」

「ちゃんと区別は出来るようにしてるよ?”一君”と”斎藤君”。」

「・・・へ・い・す・け~っ!余計な心配しちまったじゃねぇかよっ!」

「痛って!だって総司が紛らわしいこと言うからっ。じゃあさっき”大好物”って言ってたのは・・・」

「”マタタビ”。決まってるじゃない。 ちなみに~、一君には”石田散薬”ってとこかな。」

楽しそうに猫を腕に、立ち去る総司を尻目に、二人は必死に笑いを堪えていた。

「・・・何がおかしい。」

「・・お、俺、部屋に・・戻・・・くくっ」

「さの・・さ・・・俺も、部屋・・・ぶはっ」

二人は猛然と部屋に向かって走り出した。

「斎藤~お前歩くの早ぇよ・・・っと?何だ?斎藤、あの二人どうしたんだ?」

「・・・・・・知らん。」

部屋に入った二人は暫く笑い転げていたようだ。
(意味不明に部屋で笑い転げる二人を通りかかった源さんが目撃)

 


--翌日朝--

「いっただっきまーす♪」

「お!平助、その魚一匹俺によこせ。」

「何言っちゃってんだよ新八っつぁん!誰がやるかってんだ!」

毎朝の恒例風景が始まった。すると黒い影が広間を横切り、新八の膳にあった魚が消えた。

「・・・あーっ!誰だ!俺の魚盗った野郎はっ!」

「俺じゃねーかんなっ!」

すると再び黒い影が横切り平助の膳にあった魚も消えた。
その黒い影を咄嗟に斎藤が腕で捉えると…黒い猫。

「・・・あっれ~?斎藤君じゃない。・・・よりによって一君に捕まっちゃって(クスクス)」

「あーっ!俺の魚っ!」

「何だよ平助っ!俺じゃね~かんなっ」

「平助、新八、あれあれ。」

「何だよ左之さ・・・あれ?昨日の猫・・・って!俺の魚ーっ!!」

斎藤の捕まえた黒猫がまさに魚を飲み込んでいるところだった。

「あん?・・・あぁーっ!て事は俺の魚も・・・」

「・・・既にこの猫の腹の中、だろうな。」

「総司っ!何で捕まえておかないんだっ」

「やだなぁ平助、俺は名前を付けただけで、飼ってるなんて一言も言ってないよ?」

「斎藤!何でもっと早く捕まえてくれないんだっ」

「知らん。・・・第一、永倉はいつも言っているだろう。”自分の飯は自分で守れ”と。」

「正しいな。」

「だぁぁっ!左之助うるさいぞっ!お前の俺らに分けろっ」

「あぁっ!?誰がお前らなんかにやるか!大人しく食いやがれっ」

「左之さん一人でずりぃぞっ」

「お前らが自分のメシ守れなかっただけだろーがっ!」

「・・・おや、これはまた朝から賑やかですね?」

「「「っ!」」」

以前、口に蜜柑を突っ込まれたのがよほど効いているのか、ピタッと騒ぎが治まった。

 

************************************************************************
【あとがき】
(´ДÅ)ょゎょゎ
斎藤さんにドタバタが無謀だった気がします…。むしろ私が書くドタバタは主に例の3人がメインでドタバタ。
主役が迷惑被る的なパターン。
斎藤さんがどんだけ『石田散薬』に心酔してるかという(笑)・・・いや、心酔してるのは土方さんにか。
ドラマCDでもきび団子の変わりに石田散薬・・・(ぷっ)
そんな斎藤さんが愛しい(*´д`*)

・・・もうちょっと余裕が出たら書き直そうかな(汗)

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