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山南さん主役 ・・・土方さんとの大人コンビでお送りします。
今回も勢いですすいません。
・・・大丈夫かなぁ、土方さんのキャラ崩壊してないだろうなぁ・・・(汗)
※稚拙な表現・時代錯誤な表現等ありましたらごめんなさい。生温く見守ってやって下さい(汗)
帰り道、鴨川沿いを歩いていると視界の端に微かな光が映る。
「・・・?」
歩を止めて川へ目をやる。
「・・・お?山南さんじゃねえか。」
声のする、元来た道を振り返ると見慣れた声と姿。
「土方君、貴方も今帰りですか?」
「あぁ、近藤さんの代理で行ったんだが…随分と遅くなっちまって。山南さんも、今帰りか?」
「ええ、私も遅くなってしまいました。」
そして先程見ていた方向へ視線を戻す。
「・・・何か、居たのか?」
「いえ、大したことはありません。視界の端に光が映ったので一寸気になっただけ・・・」
ふぅっと、土方と山南の間を小さな光が一つ通り抜ける。
「・・・お!螢じゃねぇか。」
「螢・・・でしたか。」
「何だ?山南さんは”火の玉”でも見える性質なのか?」
「(クスクス)私は目が悪いので、見えているモノがそうなのか…そうでないのか定かではないですね。」
「・・・よせやい、ゾッとすらぁ。」
「おや・・・鬼の副長にも苦手なものが?」
「あんまり気分の良いモンじゃねぇからな。
まぁついでだ、道すがら二人で螢でも見ながら帰るか。」
「・・・そうですね、偶には良いかもしれません。」
珍しく並んで歩き出す。螢につられてか、歩は常より遅くなる。
月明かりが強いのだろうか、足元には月光で影が映る。
「「・・・・・・」」
特に二人、会話は無い。
しかしその”間”が心地良い。きっと傍から見れば”仲の悪い二人”と映るのだろう。
暫くして、静寂の間を破ったのは土方だった。
「悪ぃな、折角の螢を男と見せちまって;」
思わず噴出してしまった。
「何を言い出すかと思えば…。いいえ、花街の遊女や花魁でさえ一夜をと憧れる土方君と螢を見たとあっては…何方かに刺されそうですね。」
「~っ 止めてくれ。」
ぱたぱたと手を左右に振り「縁起でもねぇ」と呟きながら、また暫く歩を進めると振り返らずに口を開く。
「そういえば山南さんは花街に行ったりはしねぇよな。」
珍しい、土方の口数がいつもより多いし雰囲気が和やかだ。
・・・あぁ、土方は確か”月”を見るのが好きだった。これだけの満月、気分が自然と高揚しているのだろうか。
「私ですか?・・・そうですね、必要に応じて、くらいでしょうか。」
「酒は強いのか?呑んでる姿をあまり見たことねぇが・・・強そうだな;」
「嗜み程度ですよ。」
「・・・分かった、今度美味い酒を用意する。山南さん、偶には一緒に呑ろうや。」
驚いた、まさか土方から酒の誘いが舞い込むとは。
「・・・酒乱の気があるかもしれませんよ?」
「・・・それも一興だな(ニヤリ)普段と違う山南さんなんて、そうそう拝めるもんじゃねぇだろ?」
「まぁ・・・いつかお付き合いしますよ。」
返答すると「絶対だぞ」と笑みを返し、いつの間にか到着した屯所へ入っていった。
珍しくあっという間の道のりだった。そう考える自分に自嘲し、自分も屯所へ入った。
--玄関にて--
「・・・副長、山南さん、ご一緒でしたか。ご苦労様です。」
律儀に斎藤が声を掛けてくる。
「これから巡回か?ご苦労。」
「ご苦労様です。今日は斎藤君と平助君でしたか。」
「・・・あっれ~?山南さん、髪に何か光るものが・・・」
「?」
「・・・よっと、・・・あ~!螢だ!」
平助が掌に載せると、ふわっと螢が屯所内に飛び立つ。
「・・・山南さんの髪は水よりも甘かったのか。」
(「「否、絶対逆だと思う…」」)土方の時々出る突拍子も無い発言に…平助は苦笑い、斎藤は相変わらず。
一寸考えていた土方は山南を振り返り急に問う。
「この後は何か用事が?」
「いえ・・・特に・・・」
「取って置いた良い酒がある、思い立ったら吉日だ。」
・・・しまった。返答に詰まってしまうとは自分らしくない。
土方は「部屋で待ってるぞ」と言い残して消えてしまった。
「あ~っ!土方さんずりぃぞっ!美味い酒隠し持ってるなんて!」
「・・・巡回後に二人とも部屋へどうぞ。土方君には伝えておきますから。」
「・・・いえ、自分は・・・」
「な~に言ってんだよ一君!こんな機会滅多にないぞ?
ぃよっしゃ~♪土方さんの秘蔵酒が呑めるっ♪新八っつぁんと佐之さんには言わないでおこうっと。」
「では後程。」
巡回へ向かう二人を玄関で見送り、一旦自室へ戻った。
サシでないだけ土方に絡まれる対象は分散するだろう。
土方は酒が強い、が…酒が深くなると若干絡む。そんな時は平助でも生贄にしようと考えた。
「・・・斎藤君の酔った姿は、流石に私も知りませんね・・・」
少し楽しみが出来た。人知れず微笑むと、酒の肴にと干物を準備し土方の待つ部屋へと向かった。
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【あとがき】
(((=ω=)))ブルブル ここ3作のSS、全て「勢い」です。( ̄_ ̄|||)
季節感まるで無しですね、今何月だと思ってんだよ、と。
Wikiで「山南さんは沖田を弟のように可愛がった」とか「山南が切腹の際には涙を流した」とか見ちゃってからこの二人は、私の脳内で山南さんと仲良しなんです(笑)
あ~・・・一寸だけ、この後の飲み会?状況が気になる(笑)
さて、深酒すると山南さんはどうなるでしょう。。素でSな攻めキャラだし・・・ここはやはり艶っぽく周囲に絡んで頂きましょうか(爆笑)
・・・調子に乗りすぎましたすいません(汗)
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11/23(祝) としまえん
薄桜鬼/斎藤一(洋装)
12/06(日) 大泉工場
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