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山南さん主役 ・・・ドタバタ?
勢いづいてやっちまいました(--;
だって!山南さんと皆が一緒のシーンをもっと見たかったんだっ(><)
※稚拙な表現・時代錯誤な表現等ありましたらごめんなさい。生温く見守ってやって下さい(汗)
夜。 火桶の火を熾して暖をとっていた。
流石に筆を進めたくとも京の寒さには指先が動かなくなってしまう。
すると廊下から豪快に歩を進める音、障子の向こうで止まる気配に目をやると
「山南さん、居るか?」
「おや、近藤さん・・・何かありましたか?」
「先方で土産を頂いてな。山南さんやトシならこの刻限まだ起きているだろうと思って尋ねてみた。」
部屋の主から返事があって安心したのか障子を開け近藤が部屋に入る。
「土産、ですか?」
「これなんだがな。」
そう言って差し出したのは蜜柑。火鉢の近くへ来て腰を下ろす。
「…随分と頂いたのですね。」
「山南さんは…蜜柑、嫌いか?」
「いえ、そんなことはありませんよ。・・・一つ頂いても?」
「いやいや、一つといわず5つ6つ貰ってくれ!」
嬉しそうに近藤が答える。すると遠くから近藤を呼ぶ声。
「おぉ!トシ!こっちだ!」
大声で自分を探す声の主に話しかけるとやがて姿を現す。
「近藤さん、こんなところに・・・蜜柑?」
「そうだ、トシも一緒にどうだ?」
「いや・・・俺はこっちが片付いたら貰うとするよ。」
「・・・何か?」
「あぁ、・・・近藤さんに山南さん、一度あいつらにガツンと言ってやってくれ。」
至極うんざりしたという土方の表情に近藤が苦笑いを浮かべる。
「あの3人か、・・・しかしなぁ・・・折角の楽しみの酒を止めろと言うのは・・・」
「酒を止めろとは言ってねぇ、前後不覚になるくらいの深酒を注意してくれって言ってんだ。」
「あいつらは今日非番だろう?折角の休みに小言もなぁ・・・」
「近藤さんはあいつらに甘いっ!」
静かに近藤と土方のやりとりを聞いていたが、ふと蜜柑に目をやる。
「土方君、その3人は?」
「へ? あ、あぁ 広間に転がしてあるが・・・」
「近藤さん、この蜜柑・・・少し頂きますよ?」
「んぁ? お、おぅ。」
まだ熟しきっていなそうな蜜柑を3つ、甘そうなものを2つ選び、それを持って部屋を後にする。
一体何をするのかと、言い合っていた二人はそっと後をつけた。
広間に入る手前で巡回に出ていた総司と斎藤に会った。
「あれ?山南さん、どうしたんですか?」
「・・・広間から、耳障りな音が聞こえてくるが・・・」
「あぁ、お二人とも、ご苦労様です。・・・二人とも、ちょっとお付き合い願えませんか?」
「「 ?? 」」
山南に従って広間に入ると、篭った酒の臭いと転がって高いびきな3人。
「あぁ、源さん。その3人はそのままで結構ですよ。」
「あ、山南さん。いいんですか?このままでは風邪をひく、何とか部屋に戻って寝て貰いたいのだが・・・」
「大丈夫です、直ぐに起きますから。 ・・・沖田君、斎藤君。はい、これ剥いて下さいね。」
手渡されたのは青い蜜柑。二人とも流石に戸惑いながらも云われた通りに皮を剥く。
山南も一つ皮を剥き、手にとって床に転がる3人へ近づく。
源さんは戸口に居た近藤と土方に気付き、何が起きるのかと一緒に見守る。
「・・・さぁ二人とも、口にこの蜜柑突っ込んじゃって下さい(ニッコリ)」
この命令と、山南の怜悧に輝くメガネと笑みに二人とも内心「「うわぁ~;」」となるが、そこは表に出さぬ二人。
総司は至極楽しげに新八の口へ突っ込み、斎藤は表情一つ変えずに左之助の口へ、山南はといえば笑みのまま平助の口へ突っ込んだ。
「「「×★◇▽●#※っっ!!!」」」
「誰だっ!人の口に蜜柑なんざ突っ込んだのっ・・・総司、お前かっ!」
「違うよ、俺は命令されただけ。」
「斎藤っ!どういう了見で蜜柑丸々入れやがった!」
「・・・命令に従ったまで。」
「~~っ!喉と鼻痛って~!!何だよ誰っ・・・ ・・・山南さん!?」
飛び起きて豪快に咽る3人を笑顔で見下ろし、
「・・・目、覚めましたか?」
ニッコリと笑うが・・・「「「目が笑ってないっ!!!」」」
新「ふ、二人とも!今日は早々に寝ようぜ!」
左「お、おう!そうだな! っけほ… ちょっと水飲んでから・・・」
平「ぁ、あ!俺も水っ!」
蜘蛛の子散らすように広間からドタバタと消えていった。
「さっすが、山南さん♪ さーて、俺も甘そうな蜜柑貰ってこようっと。」
「・・・これで暫くは大人しくなるだろう。」
ふと自室へと向かおうとする斎藤を引き止めて、何やら袖をゴソゴソする。
「・・・?」
「これ、どうぞ。」
斎藤に渡されたのはよく色付いた蜜柑2つ。
「あの3人にも差し上げましたし、沖田君は取りに行ったし。斎藤君だけ食べないのも不公平でしょう?」
「・・・有難う御座います。」
「もし・・・次にあの3人が今日のような状態だったら・・・今度は梅酢でも流し込みましょうかね♪」
去っていく山南さんの後姿と蜜柑を交互に見ながら暫く立ち尽くした。
戸口で一部始終を見守っていた3人は・・・
「・・・流石、山南さん。これでちったぁ大人しくなんだろ。」
「うむ・・・山南さんは凄いな。・・・あ、源さんもコレ良かったら。」
「あ、ああ、蜜柑ですか。有難う御座います。」
--翌朝--
「「 「オ゛ハ゛ヨ゛ウ゛ゴザイ゛マ゛ス゛・・・ 」」」
「おぅ、3人揃ってどうした?いい声してるじゃねえか。酒焼けか?」
「「「・・・;」」」
「おはようございます!・・・?3人とも、その声どうしたんですか?」
元気よく千鶴が挨拶をし、3つの湯呑を盆に載せて近づく。
「これどうぞ、ぬるめになってますよ?」
3人の目の前に湯呑。嬉々として一気に飲み下すと・・・
「「「×★◇▽●#※っっ!!!」」」
新「うああぁぁっ!甘ぇんだけど辛ぇっ!;」
平「~~っ 何だコレっ!普通の辛さと違ぇっ!」
左「千鶴っ!…何だ、コレっ! うっ; 」
「え!えっと・・・山南さんが・・持って行けって。」
「「「!?」」」
そこへ山南が戻り、土方の隣へ腰を下ろす。
「・・・山南さん、あいつらが飲んだの一体何だ?」
「あぁ、アレですか?大したものではありませんよ?
すりおろした大根の汁に蜂蜜を少々、湯に溶いたものです。
普通でしたら湯の割合が多いのですけど・・・特別に大根汁を多くしてみました。
更に特別に、大根は"練馬大根"です。」
「・・・練馬大根といえば、辛味が強くて有名だったな。」
呆気に取られた土方がそう呟けば総司が関心したように一言。
「へ~、山南さん優しいなぁ~。俺ならもう一個くらい口に蜜柑詰めて放置しちゃうけどなぁ。」
「・・・総司、それでは永遠に起きてこないぞ。」
斎藤と沖田の言葉を聞きながら笑顔で箸を進める。
随分と賑やかな朝餉だった。
---オマケ---
左「えっらい目に合ったな~」
新「しかし千鶴ちゃん、山南さんに頼まれたのか?」
千「いえ、廊下でお会いしたんです。盆をもっていらっしゃったので"私が持って行きます"って。」
平「湯呑の中身が何かを先に教えて欲しかったよなぁ~」
千「・・・でも皆さん、声がさっきより格段に出てますよ?身体も温まってるんじゃないですか?」
左「・・・言われて見れば、な。」
新「・・・ああ。どうしてだ?」
千「私も昔よく風邪をひいたり喉を痛めた時に父が作ってくれたんです。」
平「そっか、千鶴の父ちゃんが作ってたなら確かだよな。」
左「・・・山南さんは元々面倒見が良い人だからな。だからこそ近藤さんも土方さんも信頼してる、あの総司だって懐いてるし斎藤も一目置いて従ってる。」
新「冷静すぎて俺はちょ~っと苦手だけどな;」
平「・・・俺、今度山南さんに稽古つけてもらおっかな~」
新「おう、そうしろ平助。そして返り討ちに合ってこい(ニヤリ)」
左「ま~山南さんと手合わせしたら、そうなるだろうな。」
平「なんだよ二人して!応援無しかよっ」
千「じゃあ私が応援してます。」
平「ホントか! へっへ~ん!左之さんと新八っつぁんの応援なんていらないよ~っだ!」
新「平助テメエ!可愛くねぇなっ!」
左「千鶴、コイツの応援なんてするだけ損だぞ?すぐ負ける。」
平「いでででっ!新八っつぁん馬鹿力っ!首痛いって!」
「・・・だ、そうですが。」
「あぁ、斎藤君。・・・そうですね、最近文机に向かってばかりだったので丁度良いかもしれない。午後にでも平助君にお相手願いましょうか。(クスクス)」
平助の為に、桶に水を用意してやろうと思った。
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【あとがき】
il||li _| ̄|○ il||l 調子に乗って勢いづいて申し訳ありませんっ<(_ _)>
薄桜鬼では山南さんと皆の日常的な絡みって殆ど無かったですよね。
何だか切なくて・・・
暫く山南さん主役が続きそうな気配ですが(笑)
生暖かく見守って頂ければと思います。
相変わらず駄文だ・・・
そうだ、京都に行こう。(年末マジで京都行きます)
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11/23(祝) としまえん
薄桜鬼/斎藤一(洋装)
12/06(日) 大泉工場
薄桜鬼/斎藤一(洋装)