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土方×山南/切 (+軽くバタバタ?)

土方ルート捏造(BAD?)ED。

「約束通り、最後まで付き合えよ?」

※稚拙な表現・時代錯誤な表現等ありましたらごめんなさい。生温く見守ってやって下さい(汗)


五稜郭。

一人、部屋に灯る火を見ながら…ふと、服の内側に忍ばせていたものに手を当てる。

 


31dd8612.gif仙台。

山南、平助、両者とも本来ならば既に命を終えていた者。
人ならざる"羅刹"と成りながらも、新撰組の為に闇で動き支えた二人。
既に何度となく羅刹化し、その命は削られていた。

支配を目論んだ千鶴の養父・綱道によって仙台城・城下の人々は羅刹にされ、
それに気付いた山南・平助が綱道に取り入り油断させ…羅刹化した人々を全て仙台城へ隔離していた。
阻止すべく仙台城へ乗り込んだ自分と千鶴と合流し、制圧した。

何時命が尽きるとも分からぬ羅刹の身、しかし平助と千鶴が互いを想い合っていたのは知っていた。
だからこそ、二人から覚悟を聞かされた時は素直に頷いてやれた。
これからあの二人がどう生活し、どんな人生を送るのか…。
唯、 "永く、幸せに" と、願わずには居られない。

東北へ旅立つ二人を、仙台城から山南と共に見送った。

「山南さん、とうとう俺等だけになっちまったな。」

「・・・不満、ですか?」

「いや、願ったり叶ったりだ。」

「・・・土方さん、一つ・・・頼みがあります・・・」

「ん?何だ、山南さんから頼みなんて珍し…っ!」

自分が振り返ると同時に倒れてくる山南、咄嗟に受け止め畳へ横たえる。

「まさか・・・」

「・・・ええ、この身体は・・・流石に限界、の ようです。」

何も言葉が出なかった。
新撰組幹部で最初に羅刹になった山南、幾度となく羅刹化し・・・その命を削っていたのだろう。

「それでも、この身体は・・・よく、仙台まで持ちこたえてくれた。そうでなければ こうして・・・私の"願い"は・・・聞き届けては貰えなかったでしょうし、ね。」

「っ・・・何なんだ、その山南さんの"願い"ってのは・・・」


「唯・・・抱き締めて・・・下さい。」


「なん・・・だと?」

「自分の死期が近い事は、自分でも気付いていました。・・・何時消えてもおかしくない状態、それでも仙台まで辿り着き・・・貴方と・・・新撰組として一戦共に出来た。・・・平助君と雪村君も見送れた・・・」

そこまで言うと、ふと目を閉じる。

「おい!山南さん!?」

クスクスと微かに笑いながら再びゆっくりと目を開ける。

「そして、今・・・私の一番近くに貴方が居る。これが私にとって一番の奇跡・・・」

そう言いながら、手で俺の頬に触れる。その指先は驚くほどに冷たく、儚く感じた。
そのまま手を掴み、山南を自分へと抱き寄せ・・・自分の熱を伝染す様に抱きすくめた。

「最後まで・・・付き合ってくれるんじゃなかったのかよ・・・」

ボソッと低く呟くと、まるで子供をあやすように髪を撫でてくる。

「勿論・・・貴方の最後は私が・・・看取りますから。」

「その約束、違えるなよ。」

「ええ。・・・私の"願い"も、聞き届けて貰え・・ます、か?」

「・・・ああ。」

山南の表情は、今までになく穏やかで・・・

静かに、目を閉じる山南へ口付けをし・・・深く、深く抱き込んだ。

 

 

 

コトン。


何かが畳へ落ちる音と、腕の中から何かが抜け落ちていく感覚。

目を開くと、まるでその部屋には自分しか居なかったかのような静寂。

「約束通り、最後まで付き合えよ?」

眼鏡を拾い上げると、そっと懐へ入れた。

 

 
 

e1190707.gif腹部が熱い。

気付くと顔の真横には緑が見える。

ああ、馬から落ちたのか。そんなことを考えながら空を見上げていた。

すると横から聞き慣れた声がする。

『・・・どうしました?』

視線を巡らせると誰かが居る、しかし逆光で認識が出来ない・・・が・・・

「山南さん、か?」

『何をボケた事を。約束したではないですか。』

不思議と、今度ははっきりと表情が分かる。いつもの眼鏡に深草色の袷。

「何だ、随分と懐かしい格好になってるじゃねえか。」

『この格好が一番楽なのですよ。そういう自分こそ、ですよ。』

気がつけば腹部の焼け付くような熱さが無い。それどころか服も違う。周囲に居たはずの新政府軍や仲間の姿も無いのだ。

「・・・約束、守ってくれたんだな。」

無言で山南が手を差し出す。その手を掴むと グイと身体を起こされた。

『さあ、皆が待っています。』

「・・・平助も、か?」

『・・・いえ、まだ大丈夫です。というよりは、早々こちらに来られては困るんですけどね。』

「俺が追い返す。」

『(クスクス)お願いします。』

 

 

 


『おう!トシ!随分と勇ましかったなぁ!』

『近藤さん・・・ア・ン・タ・なぁ・・・あの後、俺がどんなに大変だったと思ってるんだっ!』

『ココまで来て小言?ホント土方さんは相変わらずで嫌だなぁ。』

『総司っ!てめぇは自分の身体の自覚無しにふらふらしてっからだっ!』

『副長、報告です。藤堂と雪村、両名は東北にある雪村の生家へ辿り着きました。原田・永倉の両名は江戸に戻り、・・・相変わらずです。』

『そうか・・・山崎もご苦労だったな。』

『いえ。』

『それじゃあ平助達の様子でも見に行ってみるかい?』

『源さん、それは・・・まだちょっと野暮なんじゃないか?』

『そうかい?何だか私は二人とも自分の子供のようで心配でしょうがないよ。』

『源さん、あれで平助もしっかりしている。数年後には家族も増えていることだろう。その時に皆で様子を見に行けば良い。』

『お、斉藤くん。それも名案だねぇ。』

『・・・僕は平助の夢枕にでも立とうかなぁ。』

『総司・・・冗談にならないから止めておけ。』

『・・・山南さん、どうしたんだ?』

『(クスクス)いえ、何でも・・・っ!?何を!』

『いや、何となく腕の中が空で・・・な。』





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【あとがき】
気分的に泣きたかったんですが…思わず最後ドタバタ?をプラスしてしまいました(笑)
土方ルートなんですが、平助と千鶴にくっついてもらいましたw
まぁ、かなり捏造してます・・・;
最終的には平助ED?あれ?
 

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